クラフトバンク総研

和田 拓巳さん(株式会社相光園・取締役)

更新日:2026/9/23

 異業種から造園業の世界へ飛び込んだのは35歳。経験も知識もない、まさにゼロからのスタートだった。「前職は朝から夜まで働き詰めだったので、8時から17時までという職人の仕事には衝撃を受けたし、とても魅力を感じた」と笑顔で振り返る。「造園業は自由で楽しい」と取材中、幾度となく口にしたその言葉からは、日々の充実感が滲み出ていた。

 目下の課題は、やはり「人材」。職人は「若い時期からの経験でないと技術の習得は難しい」というイメージが強い。しかし、「年齢は関係なく、いつからでもキャッチアップできる」と自身の経験を基に言い切る。年齢を理由に可能性を閉ざす必要はない。その姿勢は、これからの造園業界を担う人材を育てる上でも、大きな意味を持っている。

 目標は「現状に満足することなく、私を含めた会社全体の技術力を向上させ続けること」。職人の世界には頂点も終わりもない。それぞれの設定した小さなゴールに到達すれば、すぐに次の目標が生まれる。その積み重ねが人も会社も成長させていくという。現場に出ることを「とにかく楽しい」と語る表情は、底抜けに明るい。この雰囲気が周囲にも伝わり、人を惹きつけられていることにも納得である。大切にしているのは、「信頼されること」。信頼を獲得するために技術を磨き、仲間と切磋琢磨しながら、より良い仕事を追求する。常に笑い声に包まれている職場は魅力的で、今後も特有の発展を遂げていくはずである。

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