岸本淳さん(株式会社キシケン・取締役社長)
更新日:2025/12/22
会社は来年、設立10周年を迎える。17歳から建設業に従事して以降、1人親方を経て決意した法人化を「当時、結婚する社員が増え始め、『社会保険に加入するなど、体制を盤石化するには?』を突き詰めた結果だった」と振り返る。今年4月には、エイチ(岡山県総社市)の千田英治専務からの推薦により、全国仮設安全事業協同組合(ACCESS)に加盟。団体での活動を通した、更なる躍進を目指している。


会社としての重点事項に「社内のNo.2・No.3の人材を確立させること」を挙げる。自身は現在、経営者かつプレイングマネージャーとしても、社内外のあらゆる業務に取り掛かる。現場を愛するスペシャリストが社員に多いことは喜ばしい。しかし、「企業永続という目標を考えると、組織基盤の強化も手掛ける必要がある」と明確に課題を述べ、先を想定する。

近年では、ウォータージェット工法を駆使する橋梁コンクリート補修の需要が増えており、「足場と橋梁、双方の工事をバランス良く伸ばしていきたい」と展望を語る。現状では社員・協力会社の双方が充実しており、今後を見据えると「ネックとなるのは施工管理者の確保」と冷静に見立てている。モットーは、「技術・創造・情熱」。地元・倉敷を拠点に置くキシケンは、今後も堅実な歩みを続けた上での飛躍を心掛けていく。

株式会社キシケンのHP:https://kishiken-kurashiki.com/
関連記事:建魂一適 『新藤義孝前経済再生担当大臣・全国仮設安全事業協同組合 青年部
』
この記事を書いた人
クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。







