全社員に禁煙指令が出た
更新日:2026/7/13
「全社員に向けた禁煙指令が出されたからです。所定の場所以外で吸わないルールの徹底ならば、もちろん理解は出来ました。しかし、会社としての命令で喫煙を禁じるなど前代未聞で、『破ったヤツにはペナルティを課す!』とイキる社長を遠目に、多くの社員からは『遂に人権侵害が始まったぞ…』と絶望の声が上がりました。当初は『元ヘビースモーカーの禁煙者だから、誘惑に対しての憎しみが倍増しているだけ』や『喫煙所で自分への批判が共有されることにビビっているぞ!』など、半笑いで見ていましたが、抜き打ちでの会社付近の喫煙所のチェックにより、本当に処罰が始まった日を境に、徐々に退職者が出始めていきました」

「多くの同僚が退職届けを出す中、私は特に行き先が無い状況だったのですが、仲良くしていた同期が『内定先から俺を含めて2人までなら移籍可能と言われた。このタイミングを逃すと、ここで人生が終わるぞ!一緒に辞めよう!』との熱烈な誘いを受けたことに心が動かされ転職を決意しました。今は鉄筋工事会社で番頭として、複数の職長を束ね、元請けとの交渉や予算・人員・資材の全体管理を担っています。この業務に就いて数年が経ちますが、不明点が出たら即座に相談することを心掛けており、その度に『この時点でよく相談してくれた。報告が遅れていたら、事故が起きた可能性が高かったぞ』と前向きなフィードバックを貰える安心感があることが、前職との違いですね。時には『いい加減に覚えろよな!』とダメ出しを受けることもありますが、禁止やペナルティで社員を縛った会社では体感できなかったやり甲斐を胸に、今後も可能性を追求していきたいです」






