浜松建設業協会が親子現場見学会を開く
更新日:2025/5/2
浜松建設業協会は10月19日、2024年度の親子現場見学会と重機乗車体験会を馬込川河口で水門工事が進む現場で開いた。当日は、小学生とその保護者ら約80人が集まり、現場の見学や重機と触れ合うことで建設業への理解を深めた。

冒頭、浜松建設業協会・企画委員の伊藤友輔委員長が、「普段は学ぶ機会が少ない公共インフラについて役割を知って貰えれば嬉しい」とし、「特に今日見て回る所は、完成すると入れなくなる箇所。安全に注意しながら見学し、楽しんでほしい」と呼び掛けた。
水門付近では現場の担当者が、東日本大震災規模の津波が襲っても耐えうる構造であることや、水門を小学校と比較すると4~5階建てに匹敵すること。コンクリート打設に生コンクリートが約5万トン使用されていること。最大で長さ32メートル、直径1200ミリの杭が打設されていることなどを紹介し、子供たちは興味深そうに耳を傾けていた。

また場内には、安全に配慮しながら協会員らと高所作業車やバックホーなどに搭乗できるイベントや馬込川水門インフォメーションセンターでのクイズ大会も設けられていた。
この度、子供たちが見学した現場は、浜松市沿岸の津波対策として整備された延長約17.5キロの防潮堤を接続するための水門。浜松建設業協会では、来年度も市内で同様の見学会を開く予定となっている。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。