大浦工測が「ホーチミン市の歴史的建造物保全プロジェクト」を実施
更新日:2025/5/2
建築測量大手の大浦工測(東京都北区)は、ホーチミン市内にある2棟の歴史的建造物の3D計測デモンストレーションを行った。本件は、昨年11月にホーチミン市建築研究センターと締結した「歴史的建造物のデジタルツインデータの取得・保全管理のデジタルトランスフォーメーションにむけた協力覚書」に基づき取り組んだプロジェクトとなる。
3D計測デモンストレーションは、昨年11月17日~28日の期間で実施。建物の外部・内部の形状データは地上3Dレーザースキャナー、レリーフなどの意匠デザインは精密型3Dスキャナー、屋根・屋上はドローン空撮により取得。その後、3Dデータ処理を経て、ホーチミン市建築研究センターに第1回報告会を行い、引き続き建築用途にBIM・VR(仮想現実)モデルの作成を、今年3月までを目処に行う方針となっている。この一連の取り組みは、「日越外交樹立50周年事業」として認定されている。

今回のプロジェクトを通して大浦工測は、ベトナムのローカルパートナーとの関係を強化し、日本国内における外国人材の担い手確保を目指していく。
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クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。