河智直人さん(株式会社アイベック 東京営業所・建設グループ長)
更新日:2025/5/2
河智直人さん(株式会社アイベック 東京営業所・建設グループ長)
株式会社アイベック ホームページ: https://www.eyebec.co.jp/
建設グループ長に選任されてから4年目を迎えた。未だに「後輩を育てるには、今のやり方が本当にベストなのか?」と自問自答する毎日を送る。不動産会社に勤務後、未経験ながら飛び込んだ塗料商社だったが、思いも寄らず所属長に抜擢された。その経緯を本人に尋ねると「生意気だっただけですよ」と謙遜する。しかし、少し話を聞くと、「昨今の原材料高騰や人件費を考慮すると、将来は現状の売り上げ・粗利の維持も難しいのではと不安に思う。もちろん、新たな可能性の拡張も必須だが、まずは先輩たちが築き上げた既存のレール強化を最優先にしなければ、いずれ看板だけの中身のない『アイベック』になってしまう」と絶妙なバランス感覚を持ち合わせていることが分かる。自分でもドライな判断をしたなと感じた直後は、「所属員から恨まれ、来期は降格になるかな?」と不安になることもある。しかし、今なお所属長に滞在している現実は、関口社長・営業所長からの「そのまま突き進め」というメッセージとポジティブに受け取り、可能な限り挑戦を続けるという強い意思を秘めている。

「現在の目標は2つ。1つ目は、東京営業所で過去最高売り上げを計上すること。2つ目は、現営業所長の率いるグループを超える組織を、今いる若手社員全員で築き上げること。双方とも現状では限りなく困難で、ベテランからは笑われると理解している。しかし、このスローガンを若手社員たちと一体となって達成できるよう、私自身も人間的な成長を続けたい。とにかく今は歴代最高の業績を上げられるよう、所長・所員と一丸となって全力を尽くしていく」。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。