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全国総会を開催 全日本災害住宅レジリエンス協会

更新日:2025/5/2

全日本災害住宅レジリエンス協会は9月2日、都内で全国総会を開いた。同協会は、新たに起こる甚大な災害・危機に対し、全国の建築技能者などが一丸となり、減災方法の策定や事前準備を実施し、被災復旧工事に取り組む団体。役員改選では、新理事長に髙木強氏が就任した。

挨拶に立った高木理事長は、「災害時には、被災者のための迅速かつ献身的な活動が求められる。その為、我々のような建設従事者も復旧のための更なる効率的な動きを実現していく必要がある。今年は気候変動の影響もあり、全国的に甚大な天災が続いている。当協会も保険会社と組むことで復旧の加速を目指しているが、より注力すべき点は建物に対して事前の減災を手掛けていくこと。まだ不十分な点も多いが、今後も様々な企業・団体と連携することで課題の克服を続けたい」と意気込みを語った。

総会では、東京海上日動火災保険(東京都千代田区)と東京海上日動ファシリティーズ(川崎市幸区) の担当者による活動概要の説明後、新たな提携先としてウェイポート(京都市山科区)とバーンリペア(東京都新宿区)、日本ロープ高所作業協会(岩手県一関市)を紹介。災害時に保険という仕組みを理解していることの優位性や、提供する企業・団体の担当者から各社の特徴や差別化のポイントなどの解説があった。

その後、構造塾の佐藤実氏の「木造建築の構造」をテーマに講演を行うなど、様々な情報提供を実施。最後は参加者全員で「今後も国内の事前防災に努めていこう!」と一致団結し、5期目を迎える全日本災害住宅レジリエンス協会の総会を閉めくくった。