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全国仮設安全事業協同組合が安全パトロール

更新日:2026/3/16

全国仮設安全事業協同組合(ACCESS)・静岡支所は、3月4日に大河原建設(静岡県島田市)の静岡県内の現場で安全パトロールを実施した。

同組合として静岡県内で初めての試みとなる今回の企画は、建設現場における「墜落・転落事故防止」を目的に、仮設安全監理者である第三者の視点から行う足場安全点検と、現場の安全意識向上に向けた対策として開催された。この活動を通じて安全管理の透明性を証明し、企業の社会的信頼(CSR)を広くPRすることも趣旨に盛り込まれている。大河原建設は、安全衛生委員会等を通じた「計画・実施・評価・改善」の継続的な安全サイクルの実施や、社長や幹部社員が参加する年4回の特別安全パトロールを実施するなど、日頃から徹底した安全管理体制を構築している。同社は、2011年に建設業労働安全衛生マネジメントシステム「COHSMS(コスモス)」の認定を静岡県内で第1号として取得するなど、先進的な安全衛生活動に取り組んでいる。同社が推進するこうした安全活動の一環として、静岡県内の建築・土木の現場2ヶ所が今回の機会に提供され、組合員企業15社から20名が参加。大河原建設の社員ら約25人も参加し、有意義な時間を共有した。

点検の実施に先立ち、ACCESS・静岡支所長の小澤克洋氏(ANT・代表取締役)が開会に当たり、「外部の専門家による第三者の視点を入れることは非常に重要であり、日常の業務では気づきにくい新たな発見を得るなど、双方にとって大変有意義な学びとなる。本日の点検を契機に、現場全体のさらなる安全意識の強化へと繋げていきたい」と挨拶した。続いて、大河原建設の永島正哉土木事業本部長と山崎正樹建築部長が「自社内のみの点検ではどうしても視点が限られてしまう部分がある。本日は第三者の客観的な目線から、改善点などを遠慮なくご指摘いただき、今後の安全管理に役立てていきたい」と述べ、今回のパトロールへの期待を寄せた。

当日は土木と建築の2グループに分かれ、機材別チェックリストを用いた足場点検を実施した。特に建築グループは内部でさらに2班に分かれて階層ごとに詳細な点検を行った。現場では点検者同士がチェックポイントの整理や足場に対する質問などを通じて情報を共有した。

点検終了後は、2グループが合流し総評を実施。土木グループの総評は鉞組(岐阜県高山市)の鉞勇貴社長、建築グループへの総評はエイチ(岡山県総社市)の千田英治専務とSS(愛知県豊田市)の榎本智仁社長がそれぞれ行い、現場からの質問に応じながら今後の改善に向けたアドバイスを行った。

その後、エイチの千田専務による安全講話を開いた。事故事例や点検のフィードバック、元請への問いかけ、最新の安全トレンド情報を紹介し、受講者が深く引き込まれる大変好評な内容だった。本企画を主導した小澤支所長は「安全対策に『やりすぎ』という概念はない。今後もこのような機会を活かし、全国の現場にも普及していけるよう全力を尽くしたい」と意気込みを述べた。

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