愛媛県建設業協会・青年部会
更新日:2026/10/28
【担い手の育成とイメージアップを】
今年5月に開催した愛媛県建設業協会・青年部会の総会にて、藤田満胤氏(藤田組・代表取締役社長)が第20代目の部会長に就任した。青年部には所属してから10年以上も経過していたこともあり、指名を受けた際は「先輩方の活動を間近で見てきたので不安はなかった。ただ、12分会もの広域組織をまとめる責任を重く感じている」と率直な胸の内を明かす。藤田部会長が任期中の最重要テーマに掲げた内容が「担い手の育成と業界のイメージアップ」。親会の方針とも足並みを揃えつつ、現場の最前線で動く青年部ならではの柔軟な発想により、業界の未来を切り拓く挑戦が始まっている。

【新たな打開策として】
青年部会では小学生・中学生・高校生のそれぞれを対象とした企業見学会や現場体験会の充実化を図っている。これまでも各分会や個々の会員企業が独自に取り組んできたが、地域や担当者の熱量によって内容や開催頻度に偏りを見せていた。このような状況を踏まえ、藤田部会長は「青年部会の主導により統一感を生み出し、どの地域の企業でも平等に開催・参画できるバックアップ体制の構築を急いでいる」と現況を述べる。余力が残っている企業だけでなく、全会員に参加の機会を振り分けることに意識を向けており、常に打開策を模索している。近々で構想しているのが「建設業カード」の制作である。地域に根付く企業や重機などのカード化を実施し、子どもたちがゲーム感覚で楽しみながら工期短縮や工程管理の仕組みを学べる仕掛けである。「建設業の仕事は現場での実作業だけでなく、緻密な施工管理にも大きな魅力がある。机上の説明だけでは伝わりにくい奥深さを、直感的に理解できるツールを作りたい」と並々ならぬ意欲を示す。
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【貴重な機会を設置】
藤田部会長は、今年7月に愛媛県と愛媛県建設産業団体連合会が立ち上げた若手・女性技術者プラットフォーム「いよむすび」にも積極的に関与している。県の技術職員と民間の若手技術者らが一堂に集い、建設産業の活性化に向けて積極的に意見を交わせる貴重な機会。「机上の空論ではなく、若手が今何に苦しみ、建設業のどこに誇りを感じているのか、本音を吸い上げる姿勢を県として指示して頂けた功績は計り知れない」と思いを込める。ミーティングでは、土日・祝日の完全休工を見据えた週休2日制の定着や、DXを活用した作業負荷の軽減など、業界の課題解決に向けたアイデアが率直に議論されている。「この枠組みを活用しアップデートを繰り返すことで、業界全体の構造改革に繋げたい」と力を込める。

【萎縮のない組織風土を築く】
愛媛県は東西に長く、工業都市が集まる東予、県都・松山を擁する中予、観光や豊かな自然が広がる南予と、地域ごとに産業特性や強みが異なる。藤田部会長は、「各支部が培ってきた独自の取り組み・ノウハウを、惜しげもなく共有し、組織全体の結束力を高められるかがポイントだ」と方針を指し示す。親会を率いる西山周会長が掲げる「共存」の理念にも感銘を受けており、「先行きの不透明な時代だからこそ、成長を続ける企業の手法を分かち合い、思い悩む企業が飛躍するきっかけを提供したい。団体全体で下支えができる仕組みを作れば、会員企業として所属する価値も向上し、新たな仲間も増えていくと信じている」と前だけを見つめる。甚大な天変地異が頻発する昨今、発災からわずか24時間でインフラを応急復旧させる建設業の機動力は、強固な連携と共存関係があってこそ発揮される。「2年間の任期を見据え、誰もが萎縮することなく、素直に意見を出し合える組織風土を築きたい」。その視線は常に未来だけを見据えており、新体制となった青年部会が今後どのような変貌を遂げていくか目が離せない。


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この記事を書いた人
クラフトバンク総研 記者 松本 雄一
新卒で建通新聞社に入社し、沼津支局に7年間勤務。
在籍時は各自治体や建設関連団体、地場ゼネコンなどを担当し、多くのインタビュー取材を実施。
その後、教育ベンチャーや自動車業界のメディアで広告営業・記者を経験。
2025年にクラフトバンクに参画し、記者として全国の建設会社を取材する。








