クラフトバンク総研

明確な評価制度を基軸に、西野建設工業が組織を再構築

更新日:2026/7/21

 西野建設工業(大阪市平野区)は現在、社内評価制度の構築を進めている。正式な導入を開始する時期は来年4月を予定。およそ1年の準備期間を経て、正当かつ適切な評価を下せる職場環境を目指していく。西野順一社長は、「これまでも個人の成果・プロセスを軸にした査定を心掛けてきたが、理論と基準をベースに経営を行う必要性を痛感した。誰にでも客観的な説明のできる仕組みを作り、成果を上げた社員のモチベーションをアップを実現するよう、スタートまでの時間を有意義に使いたい」と意欲を見せる。コンサル会社からのアドバイスにより遂行する重大な任務。新たな枠組みの提供により、継続的な成長が遂げられる組織形成を目論んでいる。

 社内には、オフィス側から建設現場を支援する専門職「建設ディレクター」の資格を保有する社員が2人在籍している。これまで現場監督が実施していた書類作成や写真整理、データ処理などのデスクワークを担い、長時間労働の是正や生産性向上に直結する任務として注目。リソースが限られる中、事務作業を肩代わりすることで、現場に専念できる人員の確保を目標にしている。「現在は、土木に携わる社員が担当しているが、いずれは専門の部署を創設し、建設ディレクターに特化した人材を育てることで、残業時間の削減を達成したい」と思いを述べる。これらの活動には、若手や女性など多様な人材を受け入れる間口拡大としても意識しているようで、どのような過程を踏んで仕組み化を成し遂げるかも興味深い。

 西野建設工業は、8社のグループ企業を傘下に持ち、合計の売り上げでは100億円以上を記録する組織形態を持つ。日々、目覚ましい発展を続ける中、西野社長は「当社単体でも同額程度の実績を積み上げたい」と展望を語る。この数年間では約50億円を推移する状況が続く。2倍近くの成長が不可欠となるが、「現在進行中の計画を加速化できれば、決して不可能な目標ではないと信じている」と胸を張る。組織を運営する上での基本理念には、「安全第一」と「顧客満足」を設定する西野社長。「常に成長を前提とした動きを意識すること」を重視するスタンスは勇ましく、今後も確かな技術力を武器に、持続可能な会社経営を手掛ける方針を掲げている。

新着記事

  • 2026.09.04

    次なる成長を視野に、近藤建設が組織体制を強化

     今年10月に近藤建設(埼玉県ふじみ野市)が創業65周年を迎える。不動産やリフォーム、システム会社などをグループに持ち、設計・施工から維持管理までワンストップで担える体制を強みに、確固たる地位を確立している。現在、トップ […]
    クラフトバンク総研記者松本 雄一
  • 2026.09.01

    鉄筋業界の改善に向け、ヒムロが動きを加速化へ

     今年7月に開催した福岡県鉄筋事業協同組合の通常総会にて、ヒムロ(福岡県直方市)が正会員に加盟した。既に西日本圧接業協同組合や日本鉄筋継手協会などの団体には所属していた同社。氷室一也社長は、新たに加入を決めた動機を「とに […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2026.08.28

    ICT事業部を創設の板倉重機。「心の通う環境づくり」を進める

     板倉重機(島根県出雲市)は今年4月、社内にICT事業部を創設した。部署の設置を決めたのは、2024年4月に3代目社長へ就任した板倉史典氏。顧客のニーズが高まっていることを踏まえ、現場でのICT施工やドローンによる3D測 […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2026.08.25

    新会長就任を機に、土屋建設が業界再構築に踏み込む

     今年6月に開催した中部建設青年会議(中建青)の定時総会にて、土屋建設(静岡県伊豆の国市)の土屋昭社長が新会長に就任した。  中建青は、愛知県・静岡県・三重県・岐阜県・長野県南部の5県にて、国交省直轄工事などを受注する企 […]
    クラフトバンク総研記者信夫 惇