銘建工業・三井ホーム CLT遮音床の共同研究成果を発表
更新日:2026/9/15
銘建工業(岡山県真庭市)と三井ホーム(東京都江東区)は、日本音響学会が開催した「第156回研究発表会」にて、CLTを用いた薄型遮音床構造に関する共同研究成果を発表した。


これまで建築分野での木材利用が加速する一方、都市部において高さが10㍍以下に規制されているエリアでは、木造住宅は3階建てが一般的な限界とされてきた。木造4階建てを実現するには、各階の床厚を抑えることと、十分な遮音性能を確保することを両立させるのが、長年の技術的課題となっていた。このような状況を受け、両社は厚さ90㍉の薄型構造用CLTを採用し、天井から床までの総厚300mm以下という厳しい制約の中で検証を実施。その結果、重量床衝撃音(LH-60程度)、軽量床衝撃音(LL-50程度)という、集合住宅で実用的な遮音性能を確認することに成功した。同研究では、合計9回の試験を通じた要素ごとのデータを積み上げ、仕様選択の指針を獲得。学会会場ではゼネコンの担当者や音響専門家が高い関心を寄せていた。

両社は現在、遮音床構造に関する特許を出願中であり、今回の研究で得た知見を基に更なる今後の事業展開に活かす方針を掲げている。

この記事を書いた人
クラフトバンク総研 記者 松本 雄一
新卒で建通新聞社に入社し、沼津支局に7年間勤務。
在籍時は各自治体や建設関連団体、地場ゼネコンなどを担当し、多くのインタビュー取材を実施。
その後、教育ベンチャーや自動車業界のメディアで広告営業・記者を経験。
2025年にクラフトバンクに参画し、記者として全国の建設会社を取材する。

