クラフトバンク総研

創業者の墓掃除をさせられ続けた

更新日:2026/6/19

「創業者の墓を業務として掃除させられ続けたからです。前職は、オーナー企業ではありませんでしたが、本社の入り口には銅像が立ち、その教えが色濃く残る風習がありました。私は同期の中で最も出世が早かった為、経営層からは『会社の全てを作り上げた方のお墓を守ることは、重役に昇り詰めるための重要な一歩だ』と教えられ、それを信じて続けていました。しかし、数年ほどして若手社員から『墓掃除の人』『社長のポチ』など裏ではバカにされていると気付き始め、後輩を自宅に招いた際、娘に『お父さんが一生懸命お墓の掃除をしたから、この家が建ったんだよー』と笑いながら伝えたのを見て、自分の中で何かが崩れていきました」

「『家も買ったし、もう今さら出て行けない』という考えが大半を占めていましたが、日が経つにつれて社長の私に対する当たりが強くなり始め、『今さら逃げられると思うなよ!』と恫喝とも取れる発言を受けたことを機に転職の検討を始めました。年齢も収入もそれなりに高かった為、これまでの経験を活かせて、社内でも総務・経理部門かつマネジメントを手掛けられること。また、自宅からも通えるという全ての条件に当てはまったのが、地場ゼネコンの弊社でした。業務自体にはすぐ慣れていきましたが、前職との最大の違いは営業部門との社内折衝・調整ですね。営業部隊は当然のごとくギリギリまで部署の主張を通そうとしてきますが、会社としては明確な線引きをしなければ秩序の崩壊も起こり得る。この絶妙なバランスのポイントは、正直まだ掴み切れていないですが、会社側からは信頼を寄せられていることを励みに、今後も期待に応えられるよう精進していきます」

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