安藤誠さん(株式会社梅森造園・営業部長)
更新日:2025/5/2
安藤誠さん(株式会社梅森造園・営業部長)

旧国鉄職員からの転身を決意し、入社から33年もの年月が経過した。8年ほど現場作業に携わった後、全体の営業を任され続ける。会社は、名古屋市造園建設業協会と愛知県造園建設業協会に所属し、県と市への貢献を最優先に考えた業務を心掛けている。
入職当初は、過酷な労働環境に根を上げそうな瞬間もあった。しかし、「今は修練を積む時期。これを乗り越えられたら、新たな世界を体験できる」と自身を鼓舞し今日まで継続できたことが、「何よりの財産」と振り返る。「起きている現実を受け止め、有益な対策が取れるよう全力を尽くす必要がある」という姿勢もこの時期に身に付いた。どのような時でも一旦は聞く体制を取り、真摯に応対する姿勢は若者から厚い信頼を得ており、社内ではメンターとしての役割も果たしている。
「企業である以上、もちろん売り上げは重要事項だが、当面は現場代理人の育成を主軸にしたスタイルを堅持する」と明言する。「人手不足は深刻な状況を迎えているが、腕の良い現場管理者が増えれば、組織の底上げは実現できる」という信念は誰よりも強い。「造園や剪定は、デザイン・プランニングに自由度があり、自分のセンスやアイデアを活かせる魅力的な仕事。今後もこの魅力を若手に伝承できるよう、試行錯誤を続けていきたい」。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。