最前線を意識した組織運営を展開 北斗工業
更新日:2026/6/11
北斗工業(北海道北斗市)は、足場仮設と電気工事の両輪で事業を展開している。代表取締役を務めるのは、山田正人氏。10代の頃に建設業に飛び込み、25歳で独立を果たした。現在は40人の社員と共に、未来に向けた飛躍を目指している。独立のきっかけを聞くと、「賃金が安過ぎたからだよ」と微笑みながら打ち明ける。会社設立から14年が経過し、「ようやく『普通』と言われるサラリーマンと、肩を並べるくらいの給与を支払えるようになったかな?」とおどけて見せる表情が魅力的である。

5年ほど前には、全国仮設安全事業協同組合(ACCESS)に、北海道の施工会社としては初めて加盟した。「ACCESSに入って最も良かった点は、青年部を中心に視座の高い経営者の方々と多く知り合えたこと」。組合員は、会社の規模を拡大するためのノウハウや問題点などを惜しみなく共有している。いつも大きな刺激を受けており、「今後も組合が開催するイベントには積極的に参加することで、切磋琢磨していきたい」と思いを述べる。高齢化が進む建設業界だが、同社に関しては20代の若手も多く集結するサイクルを作れている。人材の募集は、SNSなども駆使し始めているが、「最も効果が出ているのが、タウン誌の掲載や知り合いを通じての紹介なんだ。結局、ウチには古くからの手法が合っているのかな?」と笑顔を見せる。現在は、土木の仮設工事とモノレールのリースに力を入れており、継続的に大規模案件に取り掛かれるよう、万全の準備を進めている。


山田社長に今後の目標を聞くと「売り上げ30億円を目指す」との即答があった。「ACCESSの青年部には、コンスタントにこのスケールの実績を上げている企業も存在するので、関係を継続することで可能な限り長所を吸収したい」と展望を語る。会社としての武器は、「確かな技術と、変化を恐れない姿勢」。幅広いニーズに応えることで、地域社会・環境の持続的発展に貢献するという思いは人一倍強く、中長期的な視点で企業価値の向上を手掛けている点も特徴である。「足場施工は他産業に比べると危険というイメージがあるが、あらゆる工事の土台となる責任ある仕事だ。この尊い業務を、1人でも多くの若者に伝わるよう、この先も最先端を意識した組織運営を手掛けていきたい」と明確なスタンスを示している。


この記事を書いた人
クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。








