クラフトバンク総研

企業や人々の想いをデザインする。バハティ一級建築士事務所が次なる挑戦を開始。

更新日:2025/5/30

企業や人々の想いをデザインする。バハティ一級建築士事務所が次なる挑戦を開始。

バハティ一級建築士事務所(東京都渋谷区)の庄司智子代表と佐藤誠司代表パートナーは、大学院研究室の同期。大学院時代には一緒にコンペに出したこともあり、周囲からは「直観を優先し突破力のある庄司」・「理詰めを極め慎重に進める佐藤」と評判だった。正反対の性格だが、お互いの間では当時から「実際に組んで設計をしたらもっと面白くなるかもしれない」と話していたという。その後、別々の設計事務所に就職し経験を積んでいたが、「いつか一緒に事務所をやろう」という約束が果たされたのが2003年。庄司代表が創立したバハティ一級建築士事務所に佐藤代表パートナーが参画する形となった。現在は、建築デザイン・設計監理を中心に、インテリアやプロダクトデザイン、コンサルティング、調査分析など多岐に渡る活動を行っている。

画像

創立当初は、主に知人の紹介を通じて住宅設計やリフォームデザインなどを手掛けていた。しかし、初めて担当した保育園の案件がこども環境学会のデザイン奨励賞を受賞。それ以降は、認定こども園や認可保育所などの仕事が多く舞い込むようになり、「人々が集う憩いの場を提供する設計事務所」として高い評価を受けるようになった。長い期間、保育所関連の設計を中心にさまざまな実績を残してきたが、社会情勢や急速に変化する時代の流れを加味すると「徐々にでも福祉施設にシフトしていくべき」と判断。業務量や顧客の状況を考慮しながら、佐藤代表パートナーが前職時から蓄積してきた公共教育・福祉施設の経験・ノウハウを活かし、新たな選択肢を得るための模索を開始した。

画像

近年は、土地活用に関するコンサルティング業務にも着手。業務範囲は、建築プロジェクトの収益判断や金融機関対策にまで及んでおり、「どんな問いでも必ず答えが出るので、何か問題が起きた際は必ず相談している」と全幅の信頼を寄せる顧客が後を絶たない。一級建築士の2人が、それぞれ違う角度から適格なアドバイスを行えることがリピーターの多い秘訣のようだ。真逆の人間性である双方がタッグを組んだメリットが、このような場面でも如実に現れている。

画像
画像

庄司代表は「新しい需要獲得の観点に立つと、海外案件に着目する重要性は十分に理解している。しかし、当面は『ゆっくりと時間を掛けた良いモノづくり』をテーマに事業を展開していく方針だ。今後も社会貢献・芸術性、経営面のバランスを上手く取りながら、企業の歴史や人々の想いをデザインしていきたい」と展望を語る。お互いの行動がスパイスになり、切磋琢磨を繰り返してきた2人。バハティ一級建築士事務所の次なる挑戦は既に始まっている。

新着記事

  • 2026.07.10

    浜脇工業が社内基盤の強化を加速

     今年5月29日に開催した東京都中小建設業協会の「第54回 通常総会」にて、浜脇工業(東京都練馬区)が正会員に加盟した。東京本社を統括するのは、本社長の門田久子氏。大阪で創業していた同社が、塗装・防水などの建築工事で実績 […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2026.07.07

    富士防が「改修工事はカッコ良い!」世界を目指す

     富士防(神奈川県横須賀市)が、防水技術研修「Fujibow Waterproofing Training」を開始した。同研修は、次世代の防水職人育成を目的とした、実践的な防水技術・現場管理者の育成プログラム。職人が心身 […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2026.07.03

    新社屋竣工の丸西組が、「誠実・信用・和」を軸に発展に注力

     丸西組(石川県小松市)が、新社屋の建設を進めている。  約50年前に建てた現在の本社は、老朽化と社員増加に伴い、利用する上で制約が増えていた。働く場所としての機能が限定的で、何より建築部と土木部、そしてグループ企業のウ […]
    クラフトバンク総研記者信夫 惇
  • 2026.06.30

    若手の活力を武器に、天井丸建設が次のステージを見据える

    「まさに青天の霹靂だった」と、2019年の社長就任時を振り返るのは、天井丸建設(宮崎県児湯郡)の小田洋史氏である。岩国市の地場ゼネコンで経験を積んだ後、「そろそろ生まれ育った地元で働きたいな」と、同社に所属して9年近くが […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦