クラフトバンク総研

秋田1番の足場会社に向け、K’s足場が全力を尽くす

更新日:2025/6/2

Ks足場(秋田県秋田市)が、社内体制のDX化を加速させている。真っ先に取り掛かった部門が、アナログが主流で進めてきた書類等の電子化。専門工事業に特化した業務効率化サービスを導入したことで、石川恭輔社長は「それまで日報や勤怠を紙ベースで記載していたが、管理・集計に膨大な時間を取られていた。当社にとって何がベストか模索したが、現場の要望に合致したシステムを選べたことで、大幅な負担軽減ができた」と率直に答える。操作・活用方法などで疑問点が出た場合は、即座に担当者とオンラインで繋がることができ、現在は経営面の相談まで行っているようだ。

石川社長は20歳で建設業に入職後、7年の足場工事の経験を積み「Ks足場」を立ち上げた。技術には絶対の自信があったものの、即座に一人だけで業務を回していく厳しさに直面した。現場応援に奔走し、知人からの紹介に期待しながらも、冬季には解体業も兼任するなど寝食を忘れた活動をすることで、徐々に「一緒にやりたい」と言うメンバーが集結。日を追うごとに仲間は増えていき、間もなく「職人が働きやすい足場づくりを意識できるようになった」と振り返る。会社は拡大の一途を辿っていたが、組織としての戦略体制は未整備のまま。そのような最中、見学に出向いていた企業の経営者から今後の売り上げ目標を問われ、咄嗟の判断で「3年後の売り上げを1億円にする」と回答してしまう。明確な目標や方針も定めていない状況での発言だったが、石川社長は「一度宣言したからには後戻りできない状態になった」と奮起。体制強化に本腰を入れる貴重なきっかけとなり、見事に目標達成するという成功体験も手にすることができたという。

秋田県では、冬場には雪の影響で足場の仕事がない現実を考慮し、九州営業所を設置。遠距離間の移動は骨が折れることを予想したが、「意外と非日常を楽しむ社員も多く、環境の変化などにアクセントを付ける重要性も学んでいる」と近況を語る。社員が運用するSNSでも和気あいあいとした様子がアップされており、「DX化の促進により、更に役割分担を明確化し、生産性向上を追求していきたい」と意欲を示す。目指す先は、「秋田で一番の足場会社」。石川社長の「足場が形として残る期間は長くはない。だからこそ、お客さまの心に刻印されるような工事をする」との思いは創業時から変わらない。会社は来年で創業から10周年を迎える。この節目を機に、筆者はKs足場がどのような変貌を遂げていくかを着目していきたい。

Ks足場のInstagram=https://www.instagram.com/ksashibaakita/

見出し

見出し

新着記事

  • 2026.04.28

    「当たり前」を前提に、島屋建設が社会生活を守り抜く

    2026年4月に島屋建設(石川県金沢市)の島洋之氏が、社長に就任してから10周年を迎えた。経営理念に掲げるのは「『当たりまえ』があり続ける時代へ」。「若い人に選ばれる会社。地域の中でも選ばれる会社」として定着するため、数 […]
    クラフトバンク総研記者信夫 惇
  • 2026.04.24

    「建設・介護」事業の両輪で、共英が可能性を拡張へ

     道路舗装・土木工事などを行う共英(東京都江戸川区)は、2015年に経理部門のアウトソーシングを敢行した。実施に踏み切った人物は、同年に代表取締役に就任したばかりの荒井香名氏。「売り上げは順調のように見えていたが、どうし […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2026.04.23

    「直営体制」堅持の東日総業が、新たな風を吹き込む

    東日総業(千葉県一宮町)の篠瀨寛樹取締役は、今年1月に茂原青年会議所(茂原JC)の第68代理事長に就任した。掲げたテーマは「仲友将地〜自己成長こそがすべてに通ずる〜」。入会当初は「所属する団体の一つ」という認識に過ぎず、 […]
    クラフトバンク総研記者松本 雄一
  • 2026.04.22

    会社の未来を切り拓く経営に入る 森建設

    森建設(鹿児島県鹿屋市)が、昨年12月に創業70年を迎えた。同社を牽引する森義大社長は「自身の能力・人間性以上に伸びる会社は存在しない。企業の成長は経営者の器によって決まる」との持論を堅持する。飛躍を続ける総合建設会社の […]
    クラフトバンク総研記者信夫 惇