専門工事会社が輝く環境確立に心血を注ぐ リライフメンテホールディングス
更新日:2026/5/8
リライフメンテホールディングス(東京都中央区)は、M&Aを通じた専門工事会社のロールアップにより、社会課題である「インフラ老朽化」と「建設業界の需給不一致」の解決に取り組んでいる。同社はホールディングス制を敷き、現在は5つの高度な施工能力を持つ専門工事会社を集約。代表取締役の山本融氏は、「人材を集め、現場で高い技術力を発揮する専門工事会社こそが、今後の建設業界では要となる。当社は、その成長を支える基盤になることを目指す」と業界再編に向けた決意を示す。山本社長は、これまで総合商社や海外化粧品ブランドでの経営を担ってきた。未知の領域の建設業界であったが、「社会の根幹を下支えする建設業の存在意義に強く惹きつけられた」と並々ならぬ原動力を口にする。

山本社長は、最も注力する分野を「技能者と職人の採用と地位向上だ」と断言する。リソースの限られた各社の採用業務をホールディングスが組織的に支援すると同時に、大手広告代理店・博報堂と連携した「リスペクトブランディング」を強力に推進する。「AIでは替えが利かない技能者および職人の価値は、これから高まり続けることは間違いない。かつての3K(きつい・汚い・危険)というイメージを払拭し、社会を支えるエッセンシャルワーカーとしての誇りを発信したい」と力強く語る。重点課題として掲げる採用力強化では、これまで苦戦してきたグループ会社に対して、難易度の高い一級施工管理技士や職人などの獲得を実現。技能者・職人を単なる労働者ではなく、リスペクトされるべき専門技能者として再定義する戦略が、目覚ましい成果を遂げている。


これらの動きと同時に重要な取り組みとして位置付けるのは、「M&Aの加速化により、事業領域を更に拡大すること」。急激に老朽化が進むインフラの「守り手」を担う、専門工事会社への慢性的な人材・後継者不足の対応も急ぐ。山本社長は「人手を増やすだけでなく、技術や実績はあるが事業承継と成長に問題を抱える会社の『受け皿』としても機能を果たしたい」と強い意志を見せる。同社は将来的にIPOを目指しており、それを実現できれば、各社の難題を克服できる有益な手段になり得る。しかし、今は「長期的なビジョンに共鳴できる仲間を増やし、強固な採用・ブランディング/PR・事業支援の体制を築くことが先決だ」と強調する。インフラを守る企業の存続をサポートし、次世代の入職者を呼び込む唯一無二の「総合インフラメンテナンスプラットフォーム」の確立を目指す。専門的な技術を持つ「ブルーカラー」が輝く社会を目指す山本社長。今後、切り拓いていく変革の道筋は、日本のインフラを未来に繋ぎ止める強固な架け橋となるはずだ。

この記事を書いた人
クラフトバンク総研 記者 松本 雄一
新卒で建通新聞社に入社し、沼津支局に7年間勤務。
在籍時は各自治体や建設関連団体、地場ゼネコンなどを担当し、多くのインタビュー取材を実施。
その後、教育ベンチャーや自動車業界のメディアで広告営業・記者を経験。
2025年にクラフトバンクに参画し、記者として全国の建設会社を取材する。








