国土交通省が猛暑対策の工夫を入札評価に
更新日:2026/5/7
国土交通省・大臣官房技術調査課は、全国の地方整備局等が発注する工事において、猛暑対策の施工方法・計画の工夫を入札参加者からの技術提案として評価する試行工事を開始すると発表した。

今回の取り組みは昨年12月に公表した「猛暑対策サポートパッケージ」の一環として位置づけられたものであり、猛暑環境下での作業時間の短縮と作業員の安全・健康確保を入札制度の仕組みで後押しする。
試行の対象は、屋外での作業が多い工事を中心に、分任官工事など猛暑対策の効果が大きいと想定される工事。活用する入札制度は「技術提案評価型S型」で、「猛暑対策」を施工上の特定課題に対する工夫の技術提案テーマとして設定し、提案内容を価格と合わせて総合評価する。評価のポイントは「具体性」と「効果」の2点。猛暑下での施工効率化・省人化に関する具体的な方法と、それにより短縮する施工時間を客観的・定量的な指標で評価する。達成できなかった場合は工事成績での減点措置も設けられており、実効性を伴った猛暑対策の導入を促す仕組み。技術提案の内容は精算時の費用計上の対象外となる。
この試みは、建設業が他産業と遜色のない労働条件・労働環境を実現するために実施した。技術提案のイメージとしては、遠隔化による猛暑下での施工時間短縮や現場の省人化に関する工夫など、7〜8月の作業時間を客観的データで削減する提案が評価対象となる。
この記事を書いた人
クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。

