クラフトバンク総研

浜脇工業が社内基盤の強化を加速

更新日:2026/7/10

 今年5月29日に開催した東京都中小建設業協会の「第54回 通常総会」にて、浜脇工業(東京都練馬区)が正会員に加盟した。東京本社を統括するのは、本社長の門田久子氏。大阪で創業していた同社が、塗装・防水などの建築工事で実績を積み上げる中、未経験からの入職だったが、初めての挑戦で一級建築施工管理技士と一級土木施工管理技士の資格を取得。現在は、東京での事業展開を全面的に任されており、会社として初めてとなる土木分野の開拓を牽引している。「社長の濱脇からは、『双方、1発で試験に合格してこい!』との指令があった。合格の秘訣は『10年間の過去問を解き続け、なぜその答えになるのか。また、どこが間違っていたのか理由を明確にすること』と教わり、見よう見まねで取り掛かるうちに、要点を抑えられるようになった」と経緯を語る。

 東京本社では現在、外壁や橋梁などの補修工事に意識を傾ける。新築工事の分野ではない為、仕様書通りに進める必要があるなど、その度に骨の折れる作業は続く。しかし、門田本社長は「行政の方々とも長く連携を深める中で、両者がバランスを考えた業務を遂行できるよう変化している。インフラ整備は、都民の生命・財産を守る上での必須事項。引き続き、最適な施工に向けた意志疎通を図りたい」と意向を示す。会社には近年、2人の20代の経験者が入社しており、順調な成長を見せている。「世代のギャップはあるが、弊社の貴重な戦力として定着できるよう、育成面にも力を入れたい」と展望を述べる。社内ではバーベキューやボーリング大会など、親睦を深めるイベントも多く、どのような過程を経て飛躍を遂げられるか注目である。

 今後の目標を門田本社長は、「1件の利益率を増やすこと」と明言する。実現には、これまで以上に協力会社を増やす必要があるなど課題も山積みだ。しかし、会社に新たな選択肢を構築してきた行動力と突破力を武器に、「この先、どのような難局に直面しても打破していく」という気持ちを全面に出す。真っ先に取り組むべき事柄は、「マネジメントを含めた、社内の教育体制を確立すること」。近々にも誰が入職しても1人前に育てられるよう、社内の仕組み化を進めることに特別な意欲を見せる。会社として掲げる精神は「目配り・気配り・心配り」。浜脇工業が社会から必要不可欠な企業として浸透するためにも、門田本社長は盤石な組織形成の強化を進めていく。

関連記事:新会長に渡辺健司氏が就任 東京都中小建設業協会

新着記事

  • 2026.08.21

    業界で最も信頼される大規模修繕工事会社を目指す 大和

     大規模修繕工事を手掛ける大和(横浜市中区)が、業務効率化を加速させている。2021年には、社内に「IT推進企画室」を新設。強固な情報セキュリティの構築や、様々なデジタルツールを導入したことにより、生産性向上を強力に進め […]
    クラフトバンク総研記者松本 雄一
  • 2026.08.12

    新理事長の就任を機に、青山が鉄筋業の生き残りを模索

     今年5月に開催した石川県鉄筋業協同組合の通常総会にて、理事長に青山(金沢市)の青山毅士社長が就任した。20年もの間、1人で理事長を務めた小寺洋志裕氏(コデラ・代表取締役会長)から引き継いだ重責。青山社長は「今年度の予算 […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2026.08.07

    DX駆使の矢野興業が、県内の生産性向上をサポート

    「それならば、全てを君に任せるから、責任を持って取り掛かってほしい」。  矢野興業(宮崎市)の辻清常務が、「今のやり方のままでは、必ず会社は潰れるので辞めます」と上層部に手紙を送った直後、現・会長の矢野文昭氏から電話で命 […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2026.08.04

    「ホームデコ」が好調のフィディアが、時代に沿った経営を継続へ

    フィディア(鳥取県米子市)には、創業から公共工事を主軸としながら、リフォーム・ガーデニング事業である「ホームデコ」を、30年に渡り展開してきた実績がある。多様な組織の舵取りを担う人物が武良靖之社長。「時代の流れに沿った新 […]
    クラフトバンク総研記者信夫 惇