WSが「GTK-1コンテスト vol.4」を開催
更新日:2026/6/16
今年の7月12日に、大阪市内で「GTK-1コンテスト vol.4」が開催される。同コンテストは、建設・土木・運送など現場で働く作業者をフォーカスし、仕事着から私服への「ギャップ」や「カッコ良さ」を競い合うイベントである。職人の地位向上や業界のイメージアップ、人手不足の改善、同業者の共存などを目的としており、これまで前年度を超える盛り上がりを見せ続けている。今年からはTikTokでのライブ配信も決定しており、ミス・ユニバース形式の展示や、3世代別でのバトルを想定するなど、様々なアピールを構想。「ガテン系」と言われる現場で汗を流す人々が、当日どのような輝きを放つか注目である。


コンテストを主催するのは、WS(兵庫県加古川市)の松尾直美社長。イベント開催のきっかけは、「協力関係にあったアパホテル(東京都港区)の故・元谷外志雄会長から、『商売だけをしてきて、会社を大きくしたわけではない』とアドバイスを頂けたから」と振り返る。これまで常に建設業で成果を上げることは考えていた。しかし、業界全体を良き方向に牽引すること。また、現場で働く人々にスポットライトを当て、明日の活力を生み出すという意識は希薄だった。この現実と向き合い、「GTK-1(ガテン系)コンテスト」を初めて開催した時期が2023年。実現までの道のりは長かったが、毎年会場の活気を倍増させることに成功している。


松尾社長は、20年以上も建設会社の経営に携わってきた経験を活かし、昨年10月には既に設立していた「WS」にて、建設業許可の資格を取得した。その後、前職時代の社員も「また一緒に働かせて下さい!」と押し寄せて来て、現在は20人以上の社員が所属している。会社としては、プラント工事・配管設備工事・仮設足場など、多種多様な工事を請負で対応。全国から数年後を見据えた期間の受注も内定するなど、長期的な組織運営を手掛けている。「建設業のスタートまで紆余曲折を経たが、ようやく望むことが実施できる環境を整えられた。この現状に満足することなく、常に先を見据えた事業展開を続けていきたい」と意欲を見せる。直近では、仕事を獲得してきた職人社員に歩合給を出すなど、最前線で働く人々のモチベーションを上げるために趣向を凝らしている点も特徴である。


会社にはミャンマー人の社員が多く在籍しており、「今後はこの財産とも言える有望な若手を、日本人の職長と同じ領域に押し上げてみせる」と覚悟を示す。現段階では資格試験の際に学科は問題なく通るが、グループオンラインのミーティングなどの実地で落ちるケースが多発。松尾社長は、「克服すべき課題点は多いが、可能な限りのサポートに徹したい」と意欲を見せる。社内には次男と三男も入社しており、職場は文字通り家族が集結しているようなアットホームな雰囲気に溢れている。効率よくベストな経営を心掛けるWSは、今後も多岐に渡る活動を続けることで、建設業界の活性化に貢献していくはずである。

この記事を書いた人
クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。








